伏兵コスモキュランダの魂の2着と、3歳世代が示した未来
2025年12月28日、中山競馬場で行われた第70回有馬記念(GⅠ・芝2500m)。
年末のグランプリは、3歳馬ミュージアムマイルの戴冠という形で幕を閉じた。
しかし今回の有馬記念は、単なる「勝ち馬の強さ」だけで語れる一戦ではない。
競馬ファンの記憶に深く刻まれたのは、12番人気・コスモキュランダの堂々たる2着だった。
🏇 レース結果(上位)
1着 ミュージアムマイル(3番人気)
C.デムーロ騎手
→ 直線外から鋭く差し切り、3歳世代の頂点に立つ走り。
2着 コスモキュランダ(12番人気)
横山武史騎手
→ 完璧なレース運びで、勝利目前まで迫る激走。
3着 ダノンデサイル(3番人気)
→ 地力を示す安定した内容で上位確保。
🧠 コスモキュランダの「勝ちに行った」戦略
低評価を覆した最大の要因は、陣営と騎手が“最初から勝負を諦めていなかった”ことに尽きる。
✔ 位置取りの判断
有馬記念特有のスローペースを想定し、後方には構えず中団の内目へ。
「届く位置」を取りに行った判断が、最後の伸びにつながった。
✔ 仕掛けの我慢
3コーナーから慌てて動かず、じわじわと進出。
2500mという距離を意識した、脚を溜めながらの進出は見事の一言。
✔ 直線の進路選択
直線では馬群の間を割る強気の進路。
一瞬は勝ち馬に並びかける場面もあり、本気で勝利を狙った騎乗だったことが伝わる内容だった。
🌱 コスモキュランダがもたらした感動
コスモキュランダは、華やかな良血や早くからのスター扱いとは無縁の存在。
それでも一戦一戦、着実に力をつけ、GⅠの大舞台にたどり着いた。
「人気は結果ではない」
「評価は走りで覆す」
そんな競馬の原点を、年末最大の舞台で体現した走りだった。
ゴール後に見せた横山武史騎手の悔しさと誇らしさが入り混じった表情は、
この2着が単なる好走ではなく、勝負の2着であったことを物語っている。
🔍 レース全体を振り返って
前半は落ち着いた流れ。
中盤から各馬が動き出し、最後は長く良い脚を使える馬が上位を占めた。
展開に恵まれたというよりも、
地力・位置取り・持続力が正当に評価された有馬記念だったと言える。
🏁 総括|来年以降を占う「3歳世代の底力」
今回の有馬記念が示した最大の収穫は、ここにある。
「3歳馬は、すでに古馬と互角以上に戦える」
ミュージアムマイルの勝利はもちろん、
コスモキュランダ、ダノンデサイル、レガレイラといった存在がレースの軸を形成していた点は見逃せない。
✔ 早い完成度
✔ 距離・舞台への適応力
✔ 大舞台でも崩れない精神力
これらを兼ね備えた3歳世代は、来年以降のGⅠ戦線でも中心となる可能性が高い。
2025年の有馬記念は、
年末の総決算であると同時に、“次代の主役が揃って名乗りを上げたレース”だった。
そしてその象徴的存在として、
人気に左右されず、最後まで勝利を狙った
コスモキュランダの走りは、確実に競馬史に刻まれる一戦となった。

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